“酒人”の読み方と例文
読み方割合
きびと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二八六大倭やまとの神社に仕へまつる当麻たぎま酒人きびとといふ翁なり。二八七道のほど見たててまゐらせん。いざ給へとて出でたてば、人々あとにつきて帰り来る。
翁はあわてて惑う人々を案内して人家のある所まで伴れて往ってくれた。翁は当麻たぎま酒人きびとと云う神奴かんぬしの一人であった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「いや、わしは神様などではない。大和神社おおやまとじんじゃの神官をしている当麻たぎま酒人きびとという年寄だ。おなじみちだから、道中見送って差し上げよう。さあ、まいりましょう」