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遯
ふりがな文庫
“遯”の読み方と例文
読み方
割合
のが
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のが
(逆引き)
此説は懐之に自知の明があつて、早きを
趁
(
お
)
うて責任ある地位を
遯
(
のが
)
れたものとも解せられる。わたくしは只その年月の遅速を
詳
(
つまびらか
)
にしない。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
住み
倦
(
う
)
めば山に
遯
(
のが
)
るる心安さもあるべし。鏡の
裏
(
うち
)
なる狭き宇宙の小さければとて、
憂
(
う
)
き事の降りかかる十字の
街
(
ちまた
)
に立ちて、行き
交
(
か
)
う人に気を配る
辛
(
つ
)
らさはあらず。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
父が
上海
(
シャンハイ
)
に
遯
(
のが
)
れてから、瑠美子と幼い妹と弟とは、継母とその子供と一緒に、小樽の家を畳んで、葉子の町からはちょっと距離のある、継母の実家のある町に移って来た。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
遯(のが)の例文をもっと
(5作品)
見る
遯
漢検1級
部首:⾡
15画
“遯”を含む語句
遯世
嘉遯心
肥遯的
遯去
遯吾
“遯”のふりがなが多い著者
徳田秋声
北村透谷
幸田露伴
夏目漱石
森鴎外