過活わたらひ)” の例文
此の隣なる家のあるじなりしが、一二九過活わたらひのためみやこに七とせまでありて、きその夜帰りまゐりしに、既に荒廃あれすさみて人も住ひ侍らず。
生長ひととなりやさしく、常に都風みやびたる事をのみ好みて、過活わたらひ心なかりけり。父是をうれひつつ思ふは、家財たからをわかちたりともやが人の物となさん。
七九ぱんをわけて、ともに過活わたらひのはかりごとあらんと、たのみある詞に心おちゐて、ここに住むべきに定めける。彦六、我が住むとなりなる破屋あれやをかりて住ましめ、友得たりとてよろこびけり。