近属ちかごろ)” の例文
お勢は近属ちかごろ早朝より駿河台辺するがだいへんへ英語の稽古けいこに参るようになッたことゆえ、さては今日ももう出かけたのかと恐々おそるおそる座舗ざしき這入はいッて来る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ツイ近属ちかごろと云ッて二三日前までは、官等にとばかりに高下は有るとも同じ一課の局員で、まさり劣りが無ければ押しも押されもしなかッた昇如き犬自物いぬじものの為めに耻辱を取ッた、しかり耻辱を取ッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)