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迂濶者
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うかつもの
ふりがな文庫
“
迂濶者
(
うかつもの
)” の例文
『
迂濶者
(
うかつもの
)
っ、そんなことを、この
期
(
ご
)
に
糺
(
ただ
)
す要があろうか。士道にふた道はない、藩祖以来の城を枕に、死ぬだけのことじゃないか』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その時分の私は卒業する間際まで何をして衣食の道を講じていいか知らなかったほどの
迂濶者
(
うかつもの
)
でしたが、さていよいよ世間へ出てみると、
懐手
(
ふところで
)
をして待っていたって
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「黙れ、
迂濶者
(
うかつもの
)
、この
阿呆
(
あほう
)
! ……密閉してある檻なんぞ、カラクリじゃ、まやかしよ! そのようなものに何んの何んの、
落人
(
おちゅうど
)
なんど隠して置こうか! ……
獣
(
けもの
)
の檻に、獣の檻に!」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
何という
迂濶者
(
うかつもの
)
だ!
伜
(
せがれ
)
の秘密を、未然に、処置してやらないばかりか、伜が、江戸表へ帰って、貴殿の温かい手に
匿
(
かくま
)
われていることも、貴殿が、そのために、腹を切って、果てたことも、当時は
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なんという俺は
迂濶者
(
うかつもの
)
だ。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
迂
漢検準1級
部首:⾡
7画
濶
漢検1級
部首:⽔
17画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“迂濶”で始まる語句
迂濶
迂濶千万
迂濶々々
迂濶〻〻