“うかつもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
迂濶者83.3%
迂闊者16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「黙れ、迂濶者うかつもの、この阿呆あほう! ……密閉してある檻なんぞ、カラクリじゃ、まやかしよ! そのようなものに何んの何んの、落人おちゅうどなんど隠して置こうか! ……けものの檻に、獣の檻に!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何という迂濶者うかつものだ! せがれの秘密を、未然に、処置してやらないばかりか、伜が、江戸表へ帰って、貴殿の温かい手にかくまわれていることも、貴殿が、そのために、腹を切って、果てたことも、当時は
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は馬鹿者であり迂闊者うかつものであって、だれにも相談せず、だれの意見にも耳を傾けず、自分一人の考えでばかり事を行なおうとしたのだ。それでも、彼が一人で没落したのなら、何も言うことはない。