軽焼かるやき)” の例文
仲よしの小鳥がくちばしあわす時、歯の生際はえぎわ嬰児あかんぼが、軽焼かるやきをカリリと噛む時、耳をすますと、ふとこんながするかと思う、——話は違うが、(ろうたけたるもの)として
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黒い暖簾のれんがふわふわしている。白い字が染抜いてある。その次には頭をかすめるくらいに軒灯が出ていた。真中に三階松さんがいまつが書いて下にもととあった。その次には硝子ガラスの箱に軽焼かるやきあられが詰っていた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これでは金の茶釜より、軽焼かるやきの煎餅の方に興味がありそうです。