躯殼くかく)” の例文
新字:躯殻
〔譯〕死を畏るゝは生後の情なり、躯殼くかく有つて後にの情あり。死を畏れざるは生前の性なり、躯殼くかくはなれて始て是の性を見る。
〔譯〕本然ほんぜん眞己しんこ有り、躯殼くかく假己かこ有り。須らく自らみとめ得んことを要すべし。
天之を生みて、天之をころす、一に天にまかさんのみ、吾れ何ぞ畏れん。吾が性は即ち天なり、躯殼くかくは則ち天をおさむるの室なり。精氣せいきの物と爲るや、天此の室にぐうす。遊魂いうこんへんを爲すや、天此の室をはなる。