足溜あしだ)” の例文
ゆうべ伊吹屋いぶきやからの帰りに、源兵衛が如才なく、二分や一両は、握らしたに違えねえ。坊主の住居は、浜松町だそうだから、丁度都合のいい足溜あしだまりだ。しけ込んだ上で、何を
崖がせばまったところは、嘉門次と人夫とで、たおれた木を梯子はしご代りに崖にさしかけ、うるさい小枝をなたで切っ払って、その瘤を足溜あしだまりに、一人ずつ登る、重い荷をしょった人夫の番になると
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)