“足人”の読み方と例文
読み方割合
たりと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足人たりと夫妻は轉げる許りに走り出で敬まひ謹みて内使を迎へた。老女も懇ろに遜り、殆んど君命を帶びた使のやうではない。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
兎も角も手古奈の胸を聞いてからなど、四人が揃ふのを待つてゐたのに、足人たりと少歳をとしが相も變らぬ無邪氣な話を始めたので、もどかしくてならないのである。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
手古奈の母が其名譽な家から今の足人たりと(手古奈の父)に嫁いで小さな家に居るのは只相戀の二字之を説明して餘りある訣だが、さういふ處から固より勝氣な手古奈の母は
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)