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赤鰯
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あかいわし
ふりがな文庫
“
赤鰯
(
あかいわし
)” の例文
「親分、心配するのも無理はねえが、これは筋の悪い金じゃありません。実は親分も知っていなさるあっしの
赤鰯
(
あかいわし
)
を、望み手があって売ったんで」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「内藤とは内藤、内藤伊織だ。はっはっは、妻恋坂殿様の御用人、あんまり
性
(
たち
)
のよくねえ
赤鰯
(
あかいわし
)
さ。はっはっはは」
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
おい、浪人さん——その刀は、どうしたんだ?
赤鰯
(
あかいわし
)
ではねえということは、御連中さま、もうよく、お目を
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「や、こりゃお岩が死んでおる」刀を見つけて、「こりゃ小平めの
赤鰯
(
あかいわし
)
じゃ、そんなら
彼奴
(
きゃつ
)
が殺したか」
南北の東海道四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
『なんだその眼は。てめえの作る刀の未来も分るぞ、眼からして、もう
赤鰯
(
あかいわし
)
だ。——水を浴びて来いっ』
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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また研ぎがよほど乱暴——それは大道の古道具屋で買ったときまったくの
赤鰯
(
あかいわし
)
だったので、肉の減るほど研がなければならなかったわけだが——だったとみえ、にえも匂いもみだれも殆んど消滅し
長屋天一坊
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「親分、心配するのも無理はねえが、これは筋の惡い金ぢやありません。實は親分も知つて居なさるあつしの
赤鰯
(
あかいわし
)
を、望み手があつて賣つたんで」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
伝来の刀とか、秘蔵の名剣とか、聞えている物ほど、ただ大事がるばかりで、
赤鰯
(
あかいわし
)
にしてしまっているのが多いようです。かあいい子を盲愛しすぎて、お馬鹿に育ててしまう親のようなものですな。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いゝ加減にしないか、八。吉三郎の狙つたのは、
赤鰯
(
あかいわし
)
ぢやなくて
牙彫
(
けぼり
)
の根附だつたかも知れないな——兎に角、十兩の金を持つて行つて、脇差と根附けを買ひ戻して來るがいゝ」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鰻
(
うなぎ
)
の寢床のやうな長い店には役に立たない物や、片輪な品物ばかりを集め、まことに慘憺たる有樣です、
赤鰯
(
あかいわし
)
のやうな脇差や、槍の穗も轉がつて居りますが、血だらけな匕首などは無く
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
鰯
漢検準1級
部首:⿂
21画
“赤鰯”で始まる語句
赤鰯丸