おくりもの)” の例文
二人の衣裳持物はすべて香以のおくりもので文左衛門の銀装ぎんごしらえの脇差は香以の常にびた物である。この狂言の作者は香以の取巻の一人河竹新七であった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
われははからずも眉をせばめて、我に許嫁の妻なし、未來にも亦さる人なからんと叫びぬ。マリアの面には失望の色をあらはせり。そはこのおくりものを取次ぎて我を悦ばしめんことをせしが故なり。
「七日。(六月。)晴。三富甚左衛門来。東京関藤先生より書状及開化繁昌誌二冊到来、右持参之事。」藤陰の書とおくりものとは河村大造より三富甚左衛門を経て棠軒に達したのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは此より甲戌六月七日に棠軒が関藤藤陰のおくりものを得た後の日録を抄する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)