贅沢家ぜいたくか)” の例文
大原君、このボイルドチッキンこそ如何いかなる贅沢家ぜいたくかも金満家もまだ滅多めったに口にした事のない天下の珍味だ。そのつもりでよくあじわってくれ給え。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ぎ「諸君、この酒を一つ試み給え。これも天下の富豪や贅沢家ぜいたくかがまだ口に入れた事のない珍物ちんぶつだ」と自分のコップへは惜しそうになかばほど注ぎぬ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
自分で釣ってみると鮎を択ぶ事が巧者になって容易なものは料理に使えません。その代り如何なる贅沢家ぜいたくかも金満家も金銭の力で口に入れられないほどの珍味も差上げる事が出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
なるほど如何なる贅沢家ぜいたくか金満家きんまんかもこれだけの御馳走を揃える事は容易に出来ないでしょう。してみると美味うまい物を食べるのは金力ばかりでありません。全く食物上の智識の力ですね。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)