貫板ぬきいた)” の例文
中は天井もなく、蜘蛛くもの巣だらけの太いはりななめに低く這っている。とても立っては歩けない。それに床も、鋸目のこぎりめの立った貫板ぬきいたが打ちつけてあるばかりで、其上そのうえに鼠のふんとほこりがうず高くたまっている。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)