“豎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅ50.0%
たて50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母子ともに即刻引取られ、少年はじゅ(小姓)の一人に加えられた。それ故、長じて後もこの牛に似た男は豎牛じゅぎゅうと呼ばれるのである。
牛人 (新字新仮名) / 中島敦(著)
尊著ヲ得テ一読シトミニ二じゅノ体ニアルヲ忘ル。今渡辺生ニ托シテコレヲ還ス。然レドモわずかニ半部ヲ閲スルノミ。蔗境しゃきょうイマダ尽サズ。殊ニ嗛然きょうぜんタルヲ覚ユ。更ニ後巻ヲ送致セヨ。至望至望。壬戌ノ春。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
〔譯〕心理しんりは是れたての工夫なり、愽覽はくらんは是れよこの工夫なり。たての工夫は、則ち深入しんにふ自得じとくせよ。よこの工夫は、則ち淺易せんい汎濫はんらんなれ。
奥方をうしなったばかりの北見之守——さらぬだに荒淫の噂の高い大名が、お雪の優れた美しさを、すぐ眼にも鼻にもつく江戸の屋敷の中に置いて、半月とたてやの字を結ばせようとは