じゅ)” の例文
母子ともに即刻引取られ、少年はじゅ(小姓)の一人に加えられた。それ故、長じて後もこの牛に似た男は豎牛じゅぎゅうと呼ばれるのである。
牛人 (新字新仮名) / 中島敦(著)
尊著ヲ得テ一読シトミニ二じゅノ体ニアルヲ忘ル。今渡辺生ニ托シテコレヲ還ス。然レドモわずかニ半部ヲ閲スルノミ。蔗境しゃきょうイマダ尽サズ。殊ニ嗛然きょうぜんタルヲ覚ユ。更ニ後巻ヲ送致セヨ。至望至望。壬戌ノ春。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)