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譬
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タト
ふりがな文庫
“
譬
(
タト
)” の例文
乳母も、遠くなつた眼をすがめながら、
譬
(
タト
)
へやうのない美しさと、づゝしりとした手あたりを、若い者のやうに楽しんでは、撫でまはして居た。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
白い骨、
譬
(
タト
)
へば白玉の並んだ骨の指、其が
何時
(
イツ
)
までも目に残つて居た。
帷帳
(
トバリ
)
は、元のまゝに垂れて居る。だが、白玉の指ばかりは細々と、其に
絡
(
カラ
)
んでゐるやうな気がする。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
南家の姫の美しい膚は、
益々
(
マスマス
)
透きとほり、
潤
(
ウル
)
んだ目は、
愈々
(
イヨイヨ
)
大きく黒々と見えた。さうして、時々声に出して
誦
(
ジユ
)
する経の
文
(
モン
)
が、物の
音
(
ネ
)
に
譬
(
タト
)
へやうもなく、さやかに人の耳に響く。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
譬
漢検1級
部首:⾔
20画
“譬”を含む語句
譬喩
譬話
譬噺
譬喩的
譬喩品
彼譬諭
法句譬喩経
譬喩歌
譬喩経
譬喩談
譬如北辰
譬諭
譬諭経
雑譬喩