むかし、京都きょうとから諸国修行しょこくしゅぎょうに出たぼうさんが、白河しらかわせきえて奥州おうしゅうはいりました。磐城国いわきのくに福島ふくしまちか安達あだちはらというはらにかかりますと、みじかあきの日がとっぷりれました。
安達が原 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)