誰様どなた)” の例文
旧字:誰樣
誰様どなたも又のちほど遊ばせて下され、これは御世話と筆やの妻にも挨拶あいさつして、祖母ばばが自からの迎ひに正太いやが言はれず、そのまま連れて帰らるるあとはにはかにさびしく
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ねえ、お定、お前は吾家うちへ来る御客様のうちで、誰様どなたが一番いいとお思いだえ」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)