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誰某
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だれそれがし
ふりがな文庫
“
誰某
(
だれそれがし
)” の例文
誰某
(
だれそれがし
)
が何を欲しいと云うから、ちょっと拝見とか、何々氏がこう云う物を希望だから、見せましょうとか
号
(
ごう
)
して、品物を持って行ったぎり、返して来ない。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
悉
(
ことごと
)
く旧知の様にあしらつてゐる。御客が帽子と外套を給仕に渡して、広い
階子
(
はしご
)
段の横を、
暗
(
くら
)
い廊下の方へ折れると、三四郎に向つて、今のは
誰某
(
だれそれがし
)
だと教へて呉れる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その母がまた病気にかかって、いよいよ息を引き取るという、まぎわに、自分が死んだら
誰某
(
だれそれがし
)
の世話になれという。子供が会ったこともない、知りもしない人を指名する。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お客が帽子と
外套
(
がいとう
)
を給仕に渡して、広い
梯子段
(
はしごだん
)
の横を、暗い廊下の方へ折れると、三四郎に向かって、今のは
誰某
(
だれそれがし
)
だと教えてくれる。三四郎はおかげで知名な人の顔をだいぶ覚えた。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
強ひて聞くと、実は
誰某
(
だれそれがし
)
が御前の本当の
御父
(
おとつさん
)
だと
微
(
かす
)
かな声で云つた。——まあ話だが、さういふ母を持つた子がゐるとする。すると、其子が結婚に信仰を置かなくなるのは無論だらう
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
其母が又病気に
罹
(
かゝ
)
つて、
愈
(
いよいよ
)
息
(
いき
)
を引き取るといふ、
間際
(
まぎは
)
に、自分が死んだら
誰某
(
だれそれがし
)
の世話になれといふ。子供が
会
(
あ
)
つた事もない、知りもしない人を指名する。
理由
(
わけ
)
を聞くと、母が何とも答へない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
誰
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
某
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“誰某”で始まる語句
誰某公