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詠草
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えいそう
ふりがな文庫
“
詠草
(
えいそう
)” の例文
義清は、無二の郎従、源五兵衛
季正
(
すえまさ
)
という者に、歌の
詠草
(
えいそう
)
を持たせて、
待賢門院
(
たいけんもんいん
)
の女房たちの
局
(
つぼね
)
へ、使にやっていたのである。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
誰にも、手をつけさせなかつた草稿を入れて置く机のわきの
藤簍
(
つづら
)
かごを
掻廻
(
かきまわ
)
したり、人のところから勝手に
詠草
(
えいそう
)
を取り寄せたりして版に彫つた。
上田秋成の晩年
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
……小右京さまとは、いぜんからお親しい仲とみえ、ままここへもお顔を見せますし、小右京さまもお歌の
詠草
(
えいそう
)
など持って、何かとよう行き来しておられまする
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
歌の
詠草
(
えいそう
)
などを届けてよこして、評を求めるので、そのつど、歌はみてやるけれど、範綱とは、べつな世界に生きている人間であって、いくら永く知ってはいても
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
粟田口
(
あわたぐち
)
の大僧正のもとへ、
添削
(
てんさく
)
の
詠草
(
えいそう
)
を、持って参ろうと思う。そちも来ぬか」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
高氏はかねて亡き俊基から死の前夜に「……いつの日か妻に手渡して給われ」と頼まれていた彼が幽居で
手写
(
しゅしゃ
)
した法華経一部と、和歌の
詠草
(
えいそう
)
一帖とを、忘れずに持って西上したのであった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“詠草”の意味
《名詞》
和歌や俳句の下書き。
(出典:Wiktionary)
詠
常用漢字
中学
部首:⾔
12画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“詠”で始まる語句
詠
詠歎
詠嘆
詠歌
詠唱曲
詠進
詠人
詠題
詠史
詠唱