言事いうこと)” の例文
議論したけれども母親さんには私の言事いうことが解らないと見えてネ、ただ腹ばッかり立てているのだから、教育の無い者は仕様がないのネー
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
昇の無駄を聞ては可笑おかしがッて絶えず笑うが、それもそうで、あながち昇の言事いうことが可笑しいからではなく、黙ッていても自然おのずと可笑しいからそれで笑うようで。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「マアサ私の言事いうことをお聞きヨ。それよりかアノ叔父も何だか考えがあるというからいずれとっくりと相談した上でとか、さもなきゃア此地こっちに心当りがあるから……」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)