見脈けんまく)” の例文
「今あすこで一服すって待っているだが、顔さえ見れば直ぐに引立ひったてて連れて行こうという見脈けんまくだで……」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「おおいてえ。えれえ見脈けんまくだな」作はほおっぺたを抑えながら、うらめしそうにお島の顔を眺めていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)