見縊みく)” の例文
仙人を見縊みくびるのは本意でないが、これくらいの仙人ならば、まだ山男にも勤まると思う。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「何がやってるでえ、この野郎。しゃけの一切や二切で相変らずたあ何だ。人を見縊みくびった事をいうねえ。はばかりながら車屋の黒だあ」と腕まくりの代りに右の前足をかに肩のへんまでき上げた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)