見榮みえ)” の例文
新字:見栄
見榮坊みえばう! には見榮みえをんなものつたり、らなかつたりするもの澤山たくさんある。ぼくこゝろからこのまづしい贈物おくりもの我愛わがあいする田舍娘ゐなかむすめ呈上ていじやうする!
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
見榮みえのない八五郎は、恐ろしく下手な文字を持て餘して親分の平次の方へ手紙を押しやるのです。
見榮みえ坊の東京の人間の弱味が自分をして前後の分別も無くなさしてしまつた。人前で他人に馬鹿にされる事は何よりも我慢が出來ない。どうしても値切らなければ恥辱だと思つたのである。
貝殻追放:011 購書美談 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
貫兵衞は徳利を爺やから受取つて、物々しく見榮みえを切ります。