見所けんじょ)” の例文
うしろの大書院の見所けんじょを見ると、いつのまにか、太守も奥方も侍女も、すべてほかへ移っていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっとも見所けんじょは正面のほか左右両側面りょうそくめんにもあった。自分は玄関から左へ突き当って右へ折れて金屏風きんびょうぶの立ててある前を通って正面席に案内されたのである。自分の前には紋付もんつきの女が二三人いた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)