“襟前”の読み方と例文
読み方割合
えりまえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうあわせ一枚になって、そこに食べ物を運んで来る女中は襟前えりまえをくつろげながら夏が来たようだといって笑ったりした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
着物の紙ぼこりをたたき、襟前えりまえをつくろいながら、こういい残して奥の一間へ行く。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葉子は襟前えりまえをくつろげながら、だれからよこしたものかとその花束の一つを取り上げると、そのそばから厚い紙切れのようなものが出て来た。手に取って見ると、それは手札形の写真だった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)