“裏淋”の読み方と例文
読み方割合
うらさび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのえがたき裏淋うらさびしさと退屈さをまぎらすせめてもの手段は、不可能なる反抗でもなく、憤怒怨嗟ふんぬえんさでもなく、ぐっとさばけて、あきらめてしまって
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
茫々ぼうぼうたる中部大草原の中に、新大陸のはなやかさの底に裏淋うらさびしさを感じ、黒人の生活もつぶさに見聞して、故郷ボヘミアに思いをせながら、あの曲を書いたのであろう。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
八五郎も裏淋うらさびしさうでした、あの晩の井戸端の逢引を思ひ出したのでせう。