“袖師”の読み方と例文
読み方割合
そでし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが出雲の職人たちには自覚がわきつつある。それは何事かを産むだろう。袖師そでし窯の主人や、布志名浅利氏等に逢うてその感を深くする。
雲石紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
私は、駿河するがの国(静岡県)の海岸の袖師そでしで生まれた。興津おきつの隣り村である。私は生まれてまもなく、母にいだかれて東京に移った。母の生家は、徳川時代から神田明神下かんだみょうじんしたにあった。
私の歩んだ道 (新字新仮名) / 蜷川新(著)
三保みほの入江にけぶり立ち、有渡うどの山かげおぼろにして見えわかず、袖師そでし、清水の長汀ちやうてい夢の如くかすみたり。世にもうるはしきけしきかな。われは磯邊いそべの石に打ちよりてこしかた遠く思ひかへしぬ。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)