衣更ころもがえ)” の例文
追々暑くなって来たので、僕達はこの間の日曜に衣更ころもがえをした。妹達も弟も皆大きくなって、去年の一重ものの揚げを下さなければならなかった。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
落葉木らくようぼくは若葉から漸次青葉になり、すぎまつかしなどの常緑木が古葉をおとし落して最後の衣更ころもがえをする。田は紫雲英れんげそうの花ざかり。林には金蘭銀蘭の花が咲く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
でも衣更ころもがえの晴着ぐらいは、買ってやれるとそう思った。
一枚絵の女 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一ついで後ろに負ひぬ衣更ころもがえ 芭蕉
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
衣更ころもがえ独り笑み行く座頭ざとうの坊 暁台きょうたい
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
惣領そうりょうたけのこびや衣更ころもがえ——浩郎こうろう
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)