行燈あんど)” の例文
新字:行灯
夕月淡く柳がくれの招き行燈あんどに飛ぶとり落とす三遊亭圓朝が一枚看板、八丁荒しの大御所とて、いずくんぞ沙弥しゃみより長老たり得べけむや。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
戸外おもてでは幼い声で、——蛍来い、山見て来い、行燈あんどの光をちょいと見て来い!
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふきの芽とりに行燈あんどゆりけす 蕉
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ふきの芽とりに行燈あんどゆりけす
天狗 (新字新仮名) / 太宰治(著)
行燈あんどのかげのものおもひ
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
通る行燈あんどおもかげや。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)