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行灯袴
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あんどんばかま
ふりがな文庫
“
行灯袴
(
あんどんばかま
)” の例文
旧字:
行燈袴
それを
行灯袴
(
あんどんばかま
)
に、
膝頭
(
ひざがしら
)
まで
裁
(
た
)
って、
竪
(
たて
)
に
襞
(
ひだ
)
を置いたから、
膝脛
(
ふくらはぎ
)
は太い毛糸の
靴足袋
(
くつたび
)
で隠すばかりである。歩くたびにキルトの襞が揺れて、膝と
股
(
もも
)
の間がちらちら出る。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私は
行灯袴
(
あんどんばかま
)
をはいて、兄のお古の鞄を肩に掛けて、赤い色の草履袋を手に提げて学校へ行った。私には鞄がお古であることよりも、
草履袋
(
ぞうりぶくろ
)
の色が赤いことの方が気になった。
生い立ちの記
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
無地の羽織に
友縫
(
ともぬい
)
の
紋
(
もん
)
を付けて、セルの
行灯袴
(
あんどんばかま
)
を
穿
(
は
)
いたその青年紳士は、彼らと顔を見合せるや否や、「失礼」と
挨拶
(
あいさつ
)
でもして通り過ぎるように、
鄭重
(
ていちょう
)
な態度を無言のうちに示して
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その妻が女学校で
行灯袴
(
あんどんばかま
)
を
穿
(
は
)
いて
牢乎
(
ろうこ
)
たる個性を
鍛
(
きた
)
え上げて、束髪姿で乗り込んでくるんだから、とても夫の思う通りになる訳がない。また夫の思い通りになるような妻なら妻じゃない人形だからね。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
灯
常用漢字
小4
部首:⽕
6画
袴
漢検準1級
部首:⾐
11画
“行灯”で始まる語句
行灯
行灯皿