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行末
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ゆくえ
ふりがな文庫
“
行末
(
ゆくえ
)” の例文
女は苦しい様子もなく、笑いながら、うたいながら、
行末
(
ゆくえ
)
も知らず流れを下る。余は竿をかついで、おおいおおいと呼ぶ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
渦捲
(
うずま
)
いて去る水の、岩に裂かれたる向うは見えず。
削
(
けず
)
られて坂と落つる川底の深さは幾段か、乗る人のこなたよりは不可思議の波の
行末
(
ゆくえ
)
である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鬼の出る
羅生門
(
らしょうもん
)
に、鬼が来ずなってから、門もいつの代にか取り
毀
(
こぼ
)
たれた。
綱
(
つな
)
が
捥
(
も
)
ぎとった腕の
行末
(
ゆくえ
)
は誰にも分からぬ。ただ昔しながらの
春雨
(
はるさめ
)
が降る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
爺さんは貝の
行末
(
ゆくえ
)
を考うる暇さえなく、ただ
空
(
むな
)
しき殻を
陽炎
(
かげろう
)
の上へ
放
(
ほう
)
り出す。
彼
(
か
)
れの
笊
(
ざる
)
には
支
(
ささ
)
うべき底なくして、彼れの春の日は無尽蔵に
長閑
(
のど
)
かと見える。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“行末”の意味
《名詞1》
文章の行の最後。
《名詞2》
「ゆくすえ」の漢字表記。
(出典:Wiktionary)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
末
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
“行末”で始まる語句
行末々
行末迄