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血色
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ちいろ
ふりがな文庫
“
血色
(
ちいろ
)” の例文
梅はじっと
血色
(
ちいろ
)
の亡くなった主人の顔を見ていて、主人がひどく困っていると云うことだけは
暁
(
さと
)
ったが、何に困っているのか分からない。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
祭の日などには舞台据えらるべき
広辻
(
ひろつじ
)
あり、貧しき家の児ら
血色
(
ちいろ
)
なき顔を
曝
(
さら
)
して
戯
(
たわむ
)
れす、
懐手
(
ふところで
)
して立てるもあり。ここに来かかりし
乞食
(
こじき
)
あり。
源おじ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
緑なす毒の沼池を照す
血色
(
ちいろ
)
の月。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
脚絆
(
きゃはん
)
も
足袋
(
たび
)
も、紺の色あせ、のみならず
血色
(
ちいろ
)
なき小指現われぬ。
一声
(
いっせい
)
高く竹の
裂
(
わ
)
るる音して、勢いよく燃え上がりし炎は足を焦がさんとす、されど
翁
(
おきな
)
は足を引かざりき。
たき火
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“血色”の意味
《名詞》
血色(けっしょく)
血の色。赤い色。
顔の色艶。顔色。
(出典:Wiktionary)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“血色”で始まる語句
血色塗
血色素