“蝎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さそり90.9%
かつ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらに云いけるは、「悪魔にしてたとい、人間と異るものにあらずとするも、そはただ、皮相のけんに止るのみ。汝が心には、恐しき七つの罪、さそりの如くにわだかまらん、」
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ほんとうにこんなようなさそりだの勇士だのそらにぎっしり居るだろうか、ああぼくはその中をどこまでも歩いて見たいと思ってたりしてしばらくぼんやり立って居ました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「てめえが、弟でかつか。覚えとけ、おれのつらを。ここへ入ッたからにゃ、蝎も蛇も、のさばらしちゃおかねえぞ。おい牢番」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「……ええと、なんだって、両頭蛇の解珍かいちんと、双尾蝎そうびかつの解宝だと。蛇が兄きで、かつが弟か」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)