處刑場しおきば)” の例文
新字:処刑場
妨げ致す段その罪最も重ければ光の手にかゝりて相果あひはてずともかみに於て死罪に處し處刑場しおきばの土となす可きところ高運かううんにも光が手に掛りたれば捨札すてふだに惡名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三年前、少しばかりの油斷から、其方そのはうの繩に掛つたが、鈴ヶ森の處刑場しおきばに引出されるといふ間際になつて、仲間のものの助勢で、首尾よく繩拔けをし、上方かみがたへ行つて暫らく時節を待つた。
笹野新三郎の記憶にはこの首の相好さうがうが燒き付くやうに、まざ/\と殘つて居ります、忘れもしないそれは、今日鈴ヶ森の處刑場しおきばで打ち落した首の一つ、死に際まで生の執着しふぢやくにもがき拔いて、一番みにく