蘆川あしかわ)” の例文
悪いことはないけれど、この蘆川あしかわを大まわりして、甲州街道かいどうをグルリとまわった日には、半日もよけいな道を歩かなけりゃならない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋の水がつめたくなって、はや山魚やまめもいなくなったいまじぶん、なにをる気か、ひとりの少年が、蘆川あしかわとろにむかって、いとをたれていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とうとう、かんしゃくを起したとみえて、いきなり竿さおをビシビシと折って、蘆川あしかわのながれへ投げすてた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)