“藪下”の読み方と例文
読み方割合
やぶした100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藪下やぶしたの狭い道に這入る。多くは格子戸の嵌まっている小さい家が、一列に並んでいる前に、売物の荷車が止めてあるので、体を横にして通る。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
男の名は角三かくぞうといい、年は二十五。住居は小石川音羽おとわの五丁目、藪下やぶしたと呼ばれるところにあった。
藪下やぶしたから根津神社へ抜ける広い原に、夏期なつば真菰まこもの生いしげる小さな沼がある。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)