薪架まきだい)” の例文
アルトヴェル氏は、暖炉の薪架まきだいに片足をかけて、もじもじしながらわきをむいて低声こごえでいった。
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
女房は炉のそばに突立って、薪架まきだいの上にあかく燃えてパチパチねる細薪ほそまきをば、木履サボのつまさきで蹴かえしながらしきりに何か話しかけたが、男はむっつり黙りこんでいて滅多に返事もしない。
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)