蔡邕さいよう)” の例文
と、告げて来たので、すぐ引っ捕えよと命じると、やがて縛られて来たのは、侍中じちゅう蔡邕さいようであったから人々はみなびっくりした。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この鍾繇が先輩の韋誕といふ男に、蔡邕さいようの筆法を訊きに往つた事があつた。すると韋誕はそれを惜んでうしてもうんと言つて教へて呉れなかつた。
蔡邕さいようの『独断』に、臘は歳終の大祭、吏民をはなって宴飲せしむ。正月歳首また臘の儀のごとしとある。
藍田らんでんと申すところです。あの樹林のうちが、すなわち蔡邕さいようの山荘でございます」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
座右をかえりみて呟くと、蔡邕さいようも大きに道理であると、それに賛意を表した。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)