蒼海さうかい)” の例文
其小なるや、管見の小世態を寫すに止まれど、其大なるや、能く造化を壺中こちゆうに縮めて、とこしなへに不言の救世主たらむ。其状猶邊なき蒼海さうかいのごとく、彌大にして彌茫々ばう/\たり。又猶底知らぬ湖のごとし。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
つき皎々かう/\として眞晝まひるかとうたがふばかり、はら一面いちめん蒼海さうかいぎたる景色けしき
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)