蒼民たみくさ)” の例文
でいゆすの御教みをしへこの国に入りてより、未だもなき事なれば、無智盲昧まうまい蒼民たみくさの疑ひ怪しむそれ故に、心にもなき大罪に陥らむを憐み、それがし祈念をこらしたれば彼の罪も許されたのぢや。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)