萵雀あをじ)” の例文
卯平うへい凝然ぢつとしてると萵雀あをじしのび/\にかわいた落葉おちばんでかれちかくまでてはすいとえだんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
萵雀あをじが其乾いた落葉を軽く踏んで冬は村へ行き渡つた。おいよさんと私との間には人知れず苦悩が起つた。おいよさんの身体の工合が変に成つたといふのである。半信半疑のうちに一ヶ月待つて見た。
隣室の客 (新字旧仮名) / 長塚節(著)
篠のめに萵雀あをじが鳴けば罠かけて籾まき待ちし昔おもほゆ
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)