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菽麦
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しゅくばく
ふりがな文庫
“
菽麦
(
しゅくばく
)” の例文
どうか
菽麦
(
しゅくばく
)
すら弁ぜぬ程、
愚昧
(
ぐまい
)
にして下さいますな。どうか又雲気さえ察する程、
聡明
(
そうめい
)
にもして下さいますな。
侏儒の言葉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この時余が驚いた事は、漱石は、我々が
平生
(
へいぜい
)
喰ふ所の米はこの苗の実である事を知らなかつたといふ事である。
都人士
(
とじんし
)
の
菽麦
(
しゅくばく
)
を弁ぜざる事は往々この類である。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
(——尊いかな紅顔の白骨、老いを馬骨にかぞえて
菽麦
(
しゅくばく
)
に生きんよりは、死して青史の花と散らん)
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
思想を
忖度
(
そんたく
)
し得ないのも勿論の事では有るが、シカシ
菽麦
(
しゅくばく
)
を弁ぜぬ程の
痴女子
(
ちじょし
)
でもなければ自家独得の識見をも
保着
(
ほうちゃく
)
している、
論事矩
(
ロジック
)
をも保着している、処世の法をも保着している。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
菽麦
(
しゅくばく
)
を弁じないというわけではなく、お感じが鈍いというにとどまり、まだ知恵が出きらないのかも知れない、もう少し発達すれば人並みになるのだろう、まるっきり馬鹿扱いにはできないのだ。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“菽麦”の意味
《名詞》
菽と麦。
(出典:Wiktionary)
菽
漢検1級
部首:⾋
11画
麦
常用漢字
小2
部首:⿆
7画
“菽”で始まる語句
菽
菽水
菽泉
菽乳羮