“しゅくばく”の漢字の書き方と例文
語句割合
菽麦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思想を忖度そんたくし得ないのも勿論の事では有るが、シカシ菽麦しゅくばくを弁ぜぬ程の痴女子ちじょしでもなければ自家独得の識見をも保着ほうちゃくしている、論事矩ロジックをも保着している、処世の法をも保着している。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
菽麦しゅくばくを弁じないというわけではなく、お感じが鈍いというにとどまり、まだ知恵が出きらないのかも知れない、もう少し発達すれば人並みになるのだろう、まるっきり馬鹿扱いにはできないのだ。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)