“菱屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひしや83.3%
びしや16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四谷の菱屋ひしや横町に、安政のころ豆店まめだなという棟割長屋むねわりながやの一廓があった。近所は寺が多くて、樹に囲まれた町内にはいったいに御小役人が住んでいた。
妙義町みょうぎまち菱屋ひしや門口かどぐち草鞋わらじを穿いていると、宿の女が菅笠すげがさをかぶった四十五、六の案内者を呼んで来てくれました。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ついそこですよ。ほら、あそこに四ツ菱屋びしやっていう揚げ屋がござんすね。あのちょうどまうしろになっていますから、行ってごらんなせえましよ」
だれでもよいから幇間たいこもちをひとり呼べというご注文だとか申しましてな、こちらの菱屋びしやさまからてまえのところにお座敷をかけてくださいましたんで、なんの気もなく伺いましたら、今