トップ
>
菱屋
>
ひしや
ふりがな文庫
“
菱屋
(
ひしや
)” の例文
四谷の
菱屋
(
ひしや
)
横町に、安政のころ
豆店
(
まめだな
)
という
棟割長屋
(
むねわりながや
)
の一廓があった。近所は寺が多くて、樹に囲まれた町内にはいったいに御小役人が住んでいた。
早耳三次捕物聞書:03 浮世芝居女看板
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
妙義町
(
みょうぎまち
)
の
菱屋
(
ひしや
)
の
門口
(
かどぐち
)
で
草鞋
(
わらじ
)
を穿いていると、宿の女が
菅笠
(
すげがさ
)
をかぶった四十五、六の案内者を呼んで来てくれました。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
菱屋
(
ひしや
)
の番頭をしていて溜め込んだと言われ、元手が非常に潤沢な上、金蔵は年に似ぬ締り屋で、女房を貰って、一人口ふやすのが惜しさに、下女一人、小僧一人を相手に
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それじゃ
起因
(
おこり
)
は海の方、なるほど始終、浪が小石を
打
(
ぶ
)
ッつけます、特別その音でも聞違えて、それで慌てたかとも存じられますが、またそれにいたしますと、北のはずれの
菱屋
(
ひしや
)
では
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そうだ、井村、貴様は四条通りの
菱屋
(
ひしや
)
という商人を知っているはずじゃ」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
菱
漢検準1級
部首:⾋
11画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“菱屋”で始まる語句
菱屋与右衛門