“菰僧”の読み方と例文
読み方割合
こもそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のぞいてみると、女のおこもだの、業病ごうびょう乞食こつじきだの、尺八を持った骸骨がいこつみたいな菰僧こもそうだの、傀儡師だの、年老いた顔に白いものを塗っている辻君だの
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
初めの勢いは、どこへやら、菰僧こもそうていの男は、両手で顔をおおって、痛いとも叫ばなかった。介は、腹が癒えないように、なおも、打って打って、打ちすえた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先へ走ってゆく影も、これまた、おそろしくはしっこい。ちらと、近くで見たところでは、それは、河原や枯れ野などによく寝ている物乞いか、菰僧こもそうたぐいであるらしかった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)