“華手”の読み方と例文
読み方割合
はで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには華手はでなモスリンの端切はぎれが乱雲の中に現われたにじのようにしっとり朝露にしめったままきたない馬力の上にしまい忘られていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
小虎は華手はでに抜手まで切って見せた。併しそれは僅かの間であった。坊主の云ったのは確実で、忽ち細長い藻の先が足に搦んだ。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
その昔、下町の華族女学校といわれたほど、校風も生徒も華手はでである美和子の女学校は、お友達もみな相当の、お金持の家の娘ばかりであった。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)