同時に、おどろきと怒りを通りこした一種のおかしみが、頭から与吉の半纒をかぶった栄三郎の胸にまるで自分が茶番でもしているようにこみ上げてきた。
そんなことは戦争には避けられぬ茶番のようなものだ、と小太郎は口ではいっていたが、心の底では、いつどこで仕返しをされるかわからぬという不安にたえず脅かされているふうで
「いや、地獄の一丁目までいってきたよ。は、は、は、とんだお茶番さ」
“茶番(俄)”の解説
俄(にわか)とは、江戸時代から明治時代にかけて、宴席や路上などで行われた即興の芝居。仁輪加、仁和歌、二和加などとも書く。またの名を茶番(ちゃばん)。
俄狂言(にわかきょうげん)の略で、俄、つまり素人が演じたことからこう呼ばれる。あるいは一説に、路上で突然始まり衆目を集めたため、「にわかに始まる」という意味から「俄」と呼ばれるようになったと伝えられる。
内容は歌舞伎の演目の内容を再現したものや、滑稽な話を演じるものがあったようである。遊廓などで、多くは職業的芸人でない素人によって演じられた。
(出典:Wikipedia)
俄狂言(にわかきょうげん)の略で、俄、つまり素人が演じたことからこう呼ばれる。あるいは一説に、路上で突然始まり衆目を集めたため、「にわかに始まる」という意味から「俄」と呼ばれるようになったと伝えられる。
内容は歌舞伎の演目の内容を再現したものや、滑稽な話を演じるものがあったようである。遊廓などで、多くは職業的芸人でない素人によって演じられた。
(出典:Wikipedia)
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